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※同じシリーズにはNUC、Linuxタグをつけてあります。
お伝えしたいこと
NUCを組み立て、BIOS (UEFI) を更新し、OSインストーラを起動するまでの手順をお伝えします。
組み立てについては説明書や解説ブログが多くあるため、概要のみとさせていただきます。
NUC組み立て
公式マニュアル
- 公式の組み立てマニュアル
- 公式の動画説明
わかりやすいサイト
こちらのサイトが写真付きで大変わかりやすく、オススメです。
少なくともNUC第10世代については公式と同様の手順でした。
簡単な説明
- NUCの下面のネジを回して蓋を開ける
- 内部の基盤と蓋の間でコードが繋がっているので、強く引っ張らないように注意
- SSDとメモリスロットにそれぞれ挿す。順不同
私は上述のUser Guideのみを頼りにやりましたが、なんとかなりました。
上述のわかりやすいサイト を見つつやれば、きっとうまくいくと思います。
BIOS更新
メモリとSSDの装着が完了し、キーボード、マウス、ディスプレイ、コンセントなどを繋いだら次の工程です。
前の記事で用意した「BIOSアップデート用USB」をNUCに挿しておいてください。
公式マニュアル
NUC10i7FN、NUC10i5FN、NUC10i3FN のGetting Started Guide
上記リンクからBios > ダウンロード BIOS アップデート > bios アップデート手順 と進んでください。
このページ自体は、先程紹介したUser Guideと同様の階層にあります。
手順
第10世代のNUCと第7世代以前のNUCは異なるBIOSを使っており、アップデート手順も異なります。
今後またBIOSアップデート手順が変わる可能性もあるので、こちらに記載した内容は「参考」ということでお願いします。
アップデートの手順は4種類あるようです。
- Express BIOS Update (exeファイル利用)
- F7 Update (capファイル利用)
- NUC起動後、OS起動前の段階でF7ボタンを連打してBIOSアップデートのメニューに入る
- OS非依存の手順
- Power Button Menu Update (capファイル利用)
- 電源長押しするところ以外は、F7 Update と基本同じ
- 電源を3秒以上長押ししてNUCを起動する
- メニューが出てくるので、F7 からBIOS アップデート用メニューを開いて作業を続行する
- 赤外線キーボードの場合、メニューでキーが効かないことがあった。その場合、F7 Updateを試すこと
- UEFI Shell Update (zipファイル利用)
- 恐らくOS非依存
- 手順が長かったので、理由がなければ使わなさそう
私は赤外線キーボードを使い、F7 Update で実施しました。
有線キーボードをお持ちならPower Button Menu Update が良いと思います。
連打しなくて良いですからね。
スクリーンショットなどは特にないのですが、F7メニューは「BIOSアップデート専用画面」ですので、特に操作に迷うことはないはずです。
アップデートは、少なくとも5分はかかりました。
BIOSアップデート中は電源オフ厳禁 ですので気をつけてください。
ここで注意なのですが、 F7などを押す際、キーボードは赤外線か有線を使ってください。
OS起動前はBluetoothのペアリングができず、使えないので注意してください。
OSインストーラ起動
公式マニュアル
手順
- NUCの電源がオフの状態で、前回の記事で用意した「OSインストール用USB」をNUCに挿しておく
- NUC電源を投入してF10を連打する (またはNUCの電源ボタンを3秒以上長押しして電源を投入し、メニューからF10を選択する)
- ブートデバイスを聞かれるので、OSインストール用のUSBを指定する
後は画面の指示にしたがってOSをインストールします。
Fedoraのインストールについては、次の記事で手順を紹介予定です (RHELやCentOSの方も参考になるかも)。
参考情報
(参考) Windowsの方は各種ドライバの導入も必要
こちらからダウンロードします。
Downloads for Intel® NUC Kits
左側のドロップダウンリストから製品を絞り込んでいくと、「ドライバーバンドルのダウンロード」というリンクが出現します。
こちらからまとめてダウンロードするのが楽そうです。
NUCi5FNHの場合、ドライバーバンドルダウンロード用のリンクはこちらにあります。
インテル® NUC 10 パフォーマンス・キット - NUC10i5FNH 用のダウンロード
やったことないので推測にはなるのですが、こちらの工程はWindowsインストール後の実施になると思います。
(参考) Linuxの方は、ドライバのダウンロードは基本不要
Linux の場合、ドライバーはデフォルトで付属していたり、Desktop Environment に付属していたりするので、少なくともIntel公式からダウンロードするものはありません。
基本Fedoraの話になってしまいますが、細かい調整は次回以降の記事で紹介します。
Linuxの場合ドライバーダウンロードは不要 なのは、以下のURLが根拠です。
通常、Linux ディストリビューションには、必要なドライバーがすべて含まれています。Linux ベンダーに問い合わせて、ドライバーのダウンロードおよびサポートには配布リソースを使用してください。
まとめ
NUCの組立、BIOSアップデート、起動デバイスを指定してOSインストーラを走らせるところまで紹介しました。
NUCの紹介としては一旦こちらで終わりになります。
次回からは、Fedora、Cinnamon Desktop Environment のセットアップに移ります。
Linux PC構築関連リンク集
次の記事
NUCにFedora 32 Server をインストールしたときの手順と設計思想を紹介しています。
NUCやFedoraにかかわらず、CentOS や RHEL にも同様に参考にできると思います。