Fedoraの変更点シリーズ
過去リリース分の記事は、以下のリンクを参照してください。
お伝えしたいこと
Fedora37のリリースノートを読んで、個人的に気になった項目をまとめます。
私目線では、今回のFedora37リリースにはあまり大きな変更がありませんでした。
公式情報の見方
Fedora 37の変更点は、以下のリンクに載っています。
概要はリリースノートに、詳細情報はChange Setsのページに書いてあります。
Change Setの各サブタイトルのリンクから詳細情報に飛べるようになっています (下図赤枠部)。
詳細を知りたい時に便利なので、こちらも活用ください。
Fedora37の既知の問題は、以下にまとめられています。
他バージョンのFedoraについて知りたい場合は、以下のリンクを参照してください。
- Fedora Docs - Fedora Linux User Documentation → 右上から該当バージョンを選択してRelease Notesのリンクに移動
- Fedora Wiki - Changes
Release Notes & Changes
Python 3.11
Fedora36時点ではPython3.10が同梱されていましたが、Fedora37以降はPython3.11が同梱されます。
Bugs
f37タグ付きのCommon Issuesを確認しましたが、特に気になるものはありませんでした。
強いて言うなら、GNOME Desktopをお使いの方はざっとタイトルをチェックしてみると良いと思います。
その他
Kickstartのオプション
LinuxなどのOSインストールを自動化するKickstart処理のオプションとして、rootユーザーのパスワードを指定するrootpw
というコマンドがあります。
このrootpw
コマンドに、Fedora37から--allow-ssh
オプションが追加されました。
このオプションを指定すると、rootユーザーに対してSSHによるパスワードログインが許可されます。
なお、--allow-ssh
オプションはRHEL9でも利用可能です。
RHEL9 - Performing an advanced RHEL 9 installation - #rootpw
本件はFedora 37のRelease Notesには掲載されていませんでしたが、--allow-ssh
付きのKickstartファイルでFedora36をインストールしようとしたときにエラーになったことでたまたま気づきました。
まとめ
興味を持ったトピック限定ですが、Fedora37の更新点をまとめました。