本記事で紹介すること
本記事では、仮想化製品を 勉強目的で 使いこなすために必要となる、基本概念を紹介します。
仮想化製品の中でも、特に ホストOS型仮想化製品にはフリーソフトもあります。
自宅にて無料でサーバ / 仮想ネットワークの検証をするには必須の製品 と考えております。
※お金があるならクラウドでも...
興味のある方はぜひ本記事を出発点に、良い検証ライフを始めましょう。
続きの記事では製品の詳細や具体的な操作手順も紹介する予定ですので、そちらもお見逃しなく。
サーバー仮想化とは
いわゆる仮想マシン (VM: Virtual Machine) を作る機能です。
あるOSの中に別のOSを立ち上げることができます。
サーバー仮想化にもホスト型、ハイパーバイザ型、コンテナ型などいくつか種類があります。
全てを語れるわけではないですが、ここでも簡単に説明します。
簡易構成図
各種サーバ仮想化ソリューションの構成は、下図のようになっています。
VirtualBoxはホストPC上のアプリケーションとして動作し、VMを管理する役割を持っています。
いずれの仮想化製品でも共通して以下の特徴を持っています。
例えばホストOS型仮想化製品をインストールすれば、以下が実現します。
新たなマシンを購入することなく、無料でLinuxの勉強ができるようになります。
まさに、勉強にはうってつけの製品なのです。
他にも、一般的に仮想化には以下のメリットがあります。
こちらは商用での話であり、勉強用途では関係ないのでご参考までに...。
- CPUやメモリなどのリソース消費の傾向が異なるVMを単一の物理マシンに導入することで、
ハードウェアのリソースを無駄なく使いきることができる - スケールアウト (VMを増やすこと) により、リモート作業で簡単に性能を増強できる
- 同種のVMを複数起動して冗長化することで、VMの論理障害 (OSクラッシュなど) に対する耐障害性を向上できる
- 他
仮想化製品のタイプ別比較
仮想化のタイプ別のメリット/デメリットの概要は以下になります。
ホストOS仮想化は導入や操作が 簡単 です。
更に 無料 で導入できます。
堅牢性が低く、商用には向きませんが、 学習にはもってこい なのです。
まとめ
WindowsではOracle VirtualBoxやVMware Workstation、MacではOracle VirtualBoxを無料で利用できます。
これらのフリーソフトをインストールすることで、ホストPCで既存のOSを使いながら、無料で仮想サーバを立てることができます。
他の仮想化製品と比較すると、ホストOS型は学習用途に向いています。
ハイパーバイザ型の多くは商用、コンテナ仮想化はどちらにも向いています。
別記事で仮想化製品に関する解説を行いますので、興味のある方はぜひご覧ください。
初めての方でも、読めば大体製品をいじれるようになると思います。
次の記事
VirtualBoxについて、更に詳細を説明します。
仮想ネットワークが中心です。